■ MUKU-DATA  柿の木と一位 伐採  3/25


ご縁があって柿の木を伐って欲しいと連絡いただいたのが約1年半ほど前
以前もこのことをここに書いたかもしれないが
隣町のこの地域と弊社のある小須戸地区は昔から行き来があったようで
伐採の件ではじめてお邪魔した際に色々と昔の話を教えていただいた。
弊社創業者の山セの清一曾爺さんの事も聞いた事があると言っていた。
この地域周辺の山から立ち木を買っていたようだし
ここから北へ3kmほどの辺りにも植林された杉山がある(今は荒廃しているのだが)
そういった事もあって、何だかとてもご縁を感じて
これはうちで伐採しなきゃいけないなぁと思っていた。

弊社は伐採業者ではないので専門部隊は持っていないので
お付き合いのある造園屋さんと伐採経験がある弊社の石川で伐採させていただいた。

柿は推定樹齢200年以上、一位は100年ほど
いづれも自分たちから見れば2倍3倍も生きている木

柿も一位も樹勢が弱くなり、家主さんたちは倒れると危険だからと伐る事を決めたらしい。
きちんと神主さんを呼んでお祓いも済ませているらしい。
私も庭屋さんも伐採前は塩で清め手をあわせてからの作業となった。
誰に教わるでもなく、樹齢のある木を前にすると自ずとそんな気持ちになってくる。

柿の木は枝枯れから中に雨水や菌が入り芯腐れを起こしていた。
土のような黒い塊は、黒柿の成分の残骸だ・・
もしも中が腐っていなければそれなりの杢が出ていた?のかもしれない。

一位は半分一方側の枝が枯れていた。
葉の付き方から一位ではなくキャラボクかもと造園屋さんが言っていたが
イチイ科イチイ属でイチイの変種のようなのでまぁ一位なのかもしれない。
枝を掃うと結構な量になるんですね、
私ができるのは下に落ちた枝を集めトラックで運ぶ作業
慣れない作業で作業後どっと疲れが出てきたのだが
樹齢のいった木を相手にさせていただいていたせいかもしれない。

柿の木は残念ながら中は空洞だったが、空洞だからこそ使えるものもあるかと思う。
なんせ樹齢200年、都度枝を刈られながら生き続けてきた幹の凸凹した様子はオーラを放っている。
樹齢50年、60年では出せない風格や歴史と時間
これを活かしてやらなきゃね。

一位の方も幹は勿論のこと、グネグネした枝も何かに活用できそうだ。
そっか先週末に福島から来られたお客さんの天板用の脚の1本に変化のある木の枝とか良いんじゃないでしょうか?
と提案したが、まさにそこにはぴったりかもしれない。

一位の木自体、目細でしっかりしているし、色もいいし
針葉樹では好きな木の一つだし、気品もあるし・・
素材としてなかなか面白いそうなものなりそうだなぁとワクワクしてる。
普通だったら廃棄処分されるのかもしれない枝だけど
ちょっと待て、使えそうだなぁと思う。
皮剥ぎ作業や素材として出せる状態にした時の販売価格など考えると
商売的には???だけど、猫屋新発田屋木材倉庫としては、これもありな素材かと思う。
好きだからこそできること。
木に関しては好きがあり過ぎて時間が足りないんだけど、少しづつコツコツと
皆さんに使っていただける素材へとなるように作ろうと思っています。


夜は花瓶に伐ったイチイの枝を指して一杯やりながら眺めていた。
素材として必ず生かすからね、と。